犬の疥癬症
- 2022/09/27
- 症例について
以前アップしたものはニキビダニ(毛包虫)でしたが、今回はヒゼンダニが原因の疥癬症を診断しました。
ヒゼンダニ ニキビダニ
ちなみに、ノミ、マダニは〜3mm、シラミ〜1.5mmここまでは肉眼で目を凝らせば発見できるかと思います。ツツガムシ〜0.5mm、ヒゼンダニ〜0.3mm、ニキビダニ〜0.15mmとこの辺は顕微鏡でないと見えないレベルです。毛根の中に潜み、ヒゼンダニやニキビダニは強いかゆみを伴うことが特徴的です。皮膚検査では皮膚を削って顕微鏡で観察します。治療はニキビダニ同様、イベルメチンという抗駆虫薬による治療が必要です。こういった皮膚病は、飼い主ヒトへも害を及ぼします(人獣共通感染症)のでしっかり治療してあげましょう。