慢性リンパ球性白血病
- 2022/11/29
- 症例について
スタンダードプードルのサンディー君が近頃元気がないとのことで来院されました。
各種検査の結果、血液の状態が悪く、白血球数が通常1-2万くらいが正常値であるのに対し、55万まで跳ね上がっていました。血液塗抹では通常見られないようなリンパ球が末梢血に多量に出現していました。
病理医から診断を診てもらうために血液塗抹の細胞診を外注依頼したところ、慢性リンパ球性白血病/高分化型リンパ腫という診断が出されました。
病態が慢性ですので、急変することはありませんが、抗がん剤をはじめてがん細胞を死滅させなければなりません。診断から2ヶ月経過していますが、白血球数も元に戻り貧血なども改善しているため、サンディー君は元気に過ごせています。