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腸重積
  • 2023/04/28
  • 症例について

こちらの症例は3歳齢、雑種犬、頻回嘔吐を主訴に来院されました。

エコー検査を実施しますと、

消化管の短軸像(輪切りにした形)において、腸壁が二重に見える重積像が認められ、腸重積が強く疑われました。腸重積とは、管状の臓器である腸の内腔に隣接した腸壁が陥入した状態のことを言い、何らかの消化管運動機能の異常が起こることによって発生します。放置しておくと血行障害を起こした腸管の炎症・壊死が起こり、腸管穿孔、腹膜炎へと進行するとショック状態に陥り死亡する可能性があります。

開腹手術を実施すると、写真のように消化管は重責していましたが、発症から早期に手術を行えたため、消化管の壊死等も認めませんでした。原因はこの重責部分より先の消化管にバスタオルの繊維が詰まっており異物によるものでした。

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