大腿骨頭壊死症
- 2023/07/14
- 症例について
今回の症例は、約1年前に左後肢の大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)に対して大腿骨頭切除を実施した症例です。
すでに約1年前にも右後肢の大腿骨頭についても骨頭壊死の所見を認めていましたが、症状が重い左後肢の手術を先に行い、右後肢の大腿骨頭については症状がひどくなったら手術を検討しましょうという治療方針で経過を見ていました(上のX線写真)。
しかしながら、前回の手術を行ってから約1年が経過した今回、近頃右後肢の患肢を挙上して歩くようになったとのことで再診に来られました。
X線を撮影しますと右後肢については、前回よりもさらに骨頭壊死が進行していることがわかります(上のX線写真)。今回も前回同様、大腿骨頭切除を実施しました。
手術は骨頸部まで含め骨頭を切除しています。しばらくリハビリが必要となりますが、痛みから解放され日に日に良くなることが予想されます。