膀胱結石
- 2021/10/06
- 症例について
こちらの症例のシェルティーちゃんは、不運にも交通事故による脊髄損傷により後駆麻痺(後ろ足が麻痺)の状態が数年続いています。飼い主さんの朝晩のリハビリや排泄の世話など献身的な看護によりワンちゃんは今も元気に生活はしているのですが、この度血尿が酷いとの主訴で受診されました。
X線を撮影してみたところ、大きなゴロッとした膀胱結石(X線不透過性結石)が二つ認められました。おわかりでしょうか?上述の通り、脊髄麻痺があるためなかなか自力で排尿することができず、残尿が残るため感染尿になりやすく結石が形成されやすい状況となってしまいます。
現状はこの膀胱結石が慢性的に膀胱粘膜を傷つけるため出血してしまい血尿の症状が強く出ていると判断され、飼い主様と相談の上、症状を治してあげたいとの事でしたのでオペにて膀胱結石を摘出しています。
手術も無事に終わり、ワンちゃんも元気です。
今後も介護が大変かと思います。ご無理なさらずにご自愛ください、、、お役に立てることがあればご相談ください。