急性化膿性陰嚢炎
- 2021/10/06
- 症例について
秋田犬35キロのワンちゃん、紹介症例で来院されました。
2-3日の間に陰嚢がソフトボール大くらいに腫れてきて痛がるとの主訴でした。蜂に噛まれたかもとの事でしたが真意は不明です。
陰嚢が腫れる病気として精巣腫瘍なども鑑別診断として上がるのですが、状況より否定的で、急性化膿性炎症(感染、非感染問わず急激に腫れて炎症を起こすこと)が疑われました。ここまで腫れてしまうと抗生物質や消炎剤などの内科療法にもうまく反応せず、熱感や硬結、そのうち排膿、壊死脱落することが予想されるため、飼い主様と相談の上、オペにて去勢含め陰嚢切除を実施することとしました。
写真のように陰嚢内が化膿していることがわかります。
出血量が多く色をぼかしていますが、精巣、総鞘膜まで重度に腫れ上がっています。
手術も無事に終え元気に退院していきました。