皮膚糸状菌症
- 2021/11/11
- 症例について
1日の外来のうち、ワンちゃん、猫ちゃんの皮膚のトラブルで受診される飼い主様は非常に多いです。原因としてはノミダニなどの単純なものから、細菌、真菌感染や、なかなか治すことができない食物アレルギー、アトピー性皮膚炎等様々です。
今回の症例は猫ちゃんの耳介部の脱毛が主訴で来院されました。これはウッド灯検査とういうもので、皮膚糸状菌を検出するためのものです。光っているのがお分かりでしょうか?原因真菌であるMicrosporum canisが蛍光色に発光する特徴を利用した検査です。古典的ですが、この検査はスクリーニング検査に有用で迅速、簡便ですので真菌培養など検査日数を待たずして来院初日からすぐに治療に移ることが可能です。この猫ちゃんも真菌感染を原因とする皮膚病変と判断されましたので、抗真菌薬の投薬で治療を開始しました。
この度、流行りのLEDライトを兼ね備えたウッド灯を新調しました。ヒトにも感染する病気です。お悩みの方はご相談を。