腎臓リンパ腫
- 2021/11/11
- 症例について
こちらの症例の猫ちゃんは元気食欲の廃絶を主訴に来院されました。
身体検査で腹部に腫瘤が触知されたため、X線を撮影すると赤丸部分の腎臓が左右ともに重度に腫れ上がり、ぶどうの房状に変形していることがわかりました。
エコーで見ても左右の腎臓は構造が不明瞭となり、もはや破壊的に腫瘍化していることがわかりました。鎮静下で細胞診検査を実施し検査センターに提出したところ、腎臓リンパ腫という診断がでました。
飼い主様と相談したところ、積極的に治療してあげたいとのことでしたので、抗がん剤で治療を開始しております。現在3種類の抗がん剤を使用しました。途中抗がん剤の副作用である骨髄抑制が発症してしまい入院治療も加わりましたが、腫瘍病変は縮小し、腎機能も回復し、元気に餌を食べ日向ぼっこをしているそうです。抗がん剤治療はまだまだ続きますが頑張って欲しいです。