猫の脱腸
- 2022/01/19
- 症例について
痛々しいですが、こちらの症例の猫ちゃんは写真のように直腸が肛門から飛び出てしまい、直腸脱を起こしています。内臓疾患や直腸に寄生虫が住み着くことで下痢を起こしてしまい、しぶり便の症状や腹圧が強くかかることで起こってしまいます。
軽症であれば直腸を用手で戻し、下痢の治療を行えば治ることもありますが、長期に渡り逸脱しているものや再発性のものはオペにて整復が必要となります。
今回の症例は、慢性経過をたどっていたためオペにて結腸固定を実施し、逸脱していた直腸が再脱出しないために、腹壁と結腸を固定しています。
翌日より食欲も戻り、排便状況も日に日に良好となりました。
放っておけば直腸が壊死してしまい、余計に大変なこととなってしまいます。
早めのご相談、ご対応を。