食道狭窄
- 2022/02/12
- 症例について
こちらの症例はシェパード、1ヶ月間で極度の体重減少と食欲はあるものの、頻回の嘔吐を主訴に来院されました。
バリウムを内服させますと、矢印のように食道内にバリウム残渣が残り、この赤丸部分で通過障害があることが疑われ、内視鏡検査に進みました。
内視鏡検査を行うと、喉頭からちょっと進んだところの食道内に毛に絡まったジャーキー?のような食物残渣が張り付いており、この部位の食道が重度に狭窄しておりました。
異物を取り除いても食道は重度に狭窄、肥厚していました。その奥の食道から胃、十二指腸までは綺麗な粘膜構造であり、この部位が原因で嘔吐することがわかりました。
今後はしばらく通過しやすいように流動食を与え、消炎剤と粘膜保護剤を与え、この部位の腫れが取れるか経過を見ていきたいと思います。